「思うこと」カテゴリーアーカイブ

文字起こしアプリを使ってみた

今日はiPhoneのTexterと言うアプリを使って自分でしゃべっている言語を文字に起こしてもらうと言う実験的なブログをやってみようと思います。

私はタイプするのがとても苦手で、よく間違えてしまうので。こういうアプリがあるといいなと思っていました。後で句読点をつけなければいけないと言うちょっとした作業はありますが、これならもうちょっと頻繁にブログをアップできるかなぁと思ったのです。

コロナの影響で家にいることが多くなり、色々と考えたい試行錯誤する日々が続いていますが、それは私だけではないと思います。

いろんな人がこれからどうありたいか、どう進もうか考えていく大切な時期でもあると思います私もまだ考えが頭の中でぐちゃぐちゃになっていてそれを解決策は見つかっていません。でもきっとそれなりに導かれていくのではと言う気がしています。

がむしゃらにやっても仕方ないけど自分で気づいたことや導かれたことにはアンテナを立てながら進んでいこうと思います。

Kimonoの事は続けていくつもりですがもしかしたらちょっとやり方も変えていくかもしれませんどうやって変えていくかはまだわかりません今まで頑張ってきた中でアクションやつながりの中でまた新しい何かが見つかるといいなと思っています。

前向きに考えて楽しいことワクワクすることを模索していきたいと思います。励まし合ってやっていける仲間がいることをとても感謝しています。声をかけてくださる方々もいることがとても嬉しいです。

これからも何か皆さんに私の今までオーストラリアで経験してきたことが皆さんの何かしらのお役に立てるようにアウトプットしていく方法を考えていきたいと思います。

このアプリいいわー!というブログでした。

ちなみにロックダウン中に家で撮った家族写真です。

うちの母の姉から譲られ、私が中3の時に姉の結婚式でいやいや着せられた振袖(あの頃は着物に全く興味がなく、洋服で行きたかったのに母に無理やり着ろと言われたため)

うちの娘はそこまで嫌がらずに着てくれました。笑

ものの時代から体験の時代へ

今回の日本行きがキャンセルになり、色々な日本での予定もキャンセルせざるをえない状況になり、3月25日に予定していたRobe Japonicaさんとのトークイベントを予約していただいていた皆様にもご迷惑をかける形となってしまって申し訳ありませんでした。

皆さまにお会いできるのを本当に楽しみにしていただけに悔しさが残りますが、いつかまたリベンジを果たしたいと思います。

個人的に楽しみにしていた日本でやりたかったことも沢山ありました。

1つは喫茶店。昔ながらの喫茶店が大好きで(カフェでないよ喫茶店だよ)ちょっと路地裏に入って外回りのサラリーマンがランチを食べに入ってくるような地元密着型喫茶店でコーヒーを飲みながら日替わりランチを食べてゆっくりとした時の流れを過ごすと「あー日本に帰って来たぁ」という気分になります。

後2つ目は、雑草フェチなので実家の近所の裏山をウロウロ歩いて春に顔を出す雑草の新芽を見ながら歩いてその空気に触れるのも至福の時です。

メルボルンもかなり便利になり、ダイソーもユニクロも無印良品もラーメン屋さんも、日本食材屋も近所のショッピングモールにあります。ネットショッピングで色々買えるしとにかくそれほど「日本に帰ったらこれ欲しい」というものはなくなりました。

しかし喫茶店でコーヒーを飲みながらママとサラリーマンの会話と流れるラジオを聞きながら過ごすゆっくりとした時間や、木漏れ日の中をツクシやフキノトウやどくだみの新芽を見つけながら歩く時間、その「体験」というものはその場所に行かないと得られないもの。

そうこれからの時代 溢れる商品たちにちょっと飽きが来た人々が喜びを感じられるもの、それは「時」と「体験」だと思うんです。

それは着物にも言えると思います。

着物は確かに洋服よりも着る時間がかかります。

準備にも時間がかかります。慣れて来ても着付けは10分から20分くらいかかります。洋服を着る時間と比べたら数倍です。選ぶのにも時間がかかります。でもその時間を「価値のある体験の時間」という視点で見てみたらどうでしょう?1つ1つを重ねる「時間」季節やイベントやこれから会う人などを考えながら選ぶ小物たち。

全ては貴重な体験の時間だとすれば、その時間は急ぐことはない。着慣れないうちは時間がかかって焦ってしまうかもしれませんが、着付けが慣れた頃、その「時間」は大切な「嬉しさを重ねる時間」になります。

それには何回も着て慣れる事です。「着物を着られるようになった」から「着物に着替える普段の時間」になるまで是非皆さん着て着て着まくってください。


無から有を知る

着物、つまり和服というのは面白い衣服で、包むもの、つまりは着物と帯 包まれるものつまりは人間の体とのお互いの支え合う関係によって成り立っています。

衣服には大きく分けて2種類あって洋服のようにその人の体の曲線に沿うように縫製されてつくられる窄衣(さくい)型と 和服のように体をすっぽり布で包むように巻き、紐などで留める懸衣(かけぎぬ型)に分けられます。

窄衣型は曲線と直線で構成されてて3次元的なのに対し、懸衣型はほとんど直線のみで2次元に近いのです。 これを例えて言うと、ハンドバッグ 対 風呂敷、または包み紙です。

洋服の場合、人間の体を中に入れる物に例えると、自分の体にぴったりあったサイズのハンドバッグを探します。 つまりはサイズが豊富に展開していて、人はそれぞれ自分のサイズに近いものを探している感じです。本当にジャストフィットなのがオートクチュール、マイサイズに近いのを店で探すのがプレタって感じですかね。 バッグで言えば物がそれなりにフィットして入って運べる、人間で言ったら着た状態で動作が可能って感じです。フィットして物が運べる。着れて動作ができればパターン、素材を変えてどんな形になろうといけるのでその変化っぷりはなんちゃらコレクション的なファションショーでもお分かり頂けると思います。それに対して着物と帯はほとんど布そのもので形は変わりありません。

パターンというものが無いに等しいんです。

幅35センチ 12メートルくらいの細長い布をパズルのようにざっくりと体のサイズに合わせて直線で余すところなく切り取り、縫い合わせ二次元っぽい羽織るものを作ります。布の取り方はこんな感じ

それを紐で結んで調節しながら体に沿わせ、着ていく感じです。帯は着物を留める役割という感じでなく、ギフトラッピングでいところのリボンですかね、これを包み紙で例えると、物が包めて紐で縛って運ぶ事ができればオッケー、そして中に物が出てしまったらまた2次元の紙、帯であるリボンも包む物がなかったらその結びを維持できません。中に入るものも少しくらい大きくても小さくても包めて紐で縛れさえすれば大丈夫、そして面白いところは、洋服は脱いでもその形状を保っていますが、和服はどんなに綺麗に着付けても、帯でどんな複雑な飾り結びをしようと脱いでしまえばまたただの2次元の布に戻り、そしてまた着る体によって何度も形を変えながらそこに有が存在し、その後着物もまた解いて継ぎ合わされ、1枚の布に戻ります。そして何度も色々なものに作り替えられ、その布の用が果たされるまで布の命は続きます。そして事が済めば結局何事もなかった様に無の状態に戻るのです。

ここになぜか私は魅了されてしまうんですね。すごく日本っぽいというか。仏教でいうところの「諸行無常 諸法無我」という感じが個人的にしてしまうんですねぇ・・

諸行無常:永久不変なものはこの世にない。

諸法無我: 全ての物事は互いに影響しあい、何一つとして単体では存在する物 すなわち我はない、実態はない。

それぞれの思想が違うように、一人一人の見えている世界も違う。

無を知るがゆえに有を知る。

なんだか哲学的になってしまいましたが。

自分でも収集がつかないままとりあえず和服と洋服の違いと、私は「無」に魅了されてるってところで終わります。


セルフブランディングという生き方の覚悟。

私は美輪明宏さんが大好きです。

信仰している宗教はなんですか?と聞かれたら「美輪教です」と答えるかもしれない程彼女(彼?)の存在感が好きです。

そんな彼女の名言

「お洒落とは

「これでいいのよっ!!」

と強烈な気迫でするもの。

本当にお洒落な人は、

自分自身がブランド。

他人のブランドにしがみつく必要はない。」

もう1つ。

「みんながブランドになる可能性をもっているのよ。

自分がブランドになれば、

ブランドものなんて邪魔でしょうがない。」

特にこの2つが大好きです。

よくうちの店で聞かれるのは「私に似合う着物はなんですか?」とか「私に似合う色はどれですか? 

そんで私はよく聞き返します「それではこの中であなたが着たいと思う着物はどれですか?」

確かに肌や髪の色で似合う着物の色はあるのは確かです。 でも普段黒の洋服で固めている人にいきなりはんなり桃色の着物が似合うと勧めても正解なのかもしれませんが、でも絶対将来タンスの肥やしになりますよね?それ だって後後それ見てテンション上がんないんだもん 笑。

それよりも私は着ていて気持ちが上がるもの、家に帰るなやいなや、その買い物袋を開けて買って着たものをうっとりと眺め、鏡を前にコーデを楽しみ、次のどのお出かけで着ようかしらと想像したくなる物をお勧めしたいのです。

はっきり言って最初は似合わないという人もいるかもしれません。実際本当に似合わないかもしれません 笑。

でもそれでも同じスタイルでずっと着続けていたらその人のスタイルになるのです。ちなみに自分は客観的な観点から見るとはんなり淡い色が似合う肌ですがご存知の通りほとんど着ません。だってテンション上がんないんだもん。

林家パー子だって似合う似合わないの次元を超えてピンクを着続けることによって自分自身が唯一無二のブランドになるわけです。

なんか日本の雑誌を見ていると「褒められ」とか「モテ」とか人からの評価を気にしすぎているばかりに自分のコアになるセルフプロデュース力が揺らいでしまっているような気さえしてしまうのは私だけでしょうか?

確かにマナーを重んじる場所ではこれは必要なことですが、それ以外の普段のおしゃれではまずはブランド名や「年甲斐もなく」という言葉からちょっと離れて自分をワクワクさせてくれるコーデってなんだろう?って考えてみても良いんではないですかね?

死ぬときに後悔すること第4位って

自分のやりたいことをやらなかったこと

耐えて忍んでガマンして、いまわの際になって初めて、自分に嘘をついて生きてきたことに気づく。

だそうですよ。

自分に正直に生きましょう。

ちなみに第1位は

愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと。

だそうです。

これを読んでくださった皆様、本当にありがとう。

 

Modest Fashion Runway での着物デモンストレーション

ちょっと前のことになりますが、2019年の Melbouen Fashion Week の一環で今年からModest Fahion Runwayがメルボルンで開催されることになり、その中で Kimono Stylist として何かしてもらえないだろうか?という素晴らしいオファーをいただきました。その中で今回は振袖の着付けデモンストレーションをさせていただきました。

Modest Fashionとは辞書によるとこんな感じです。

過度な露出や肢体の線(ライン)が見えるような装いを控えるファッションスタイルの総称。モデスト(modest)は「慎み深い」といった意味の英語表現。主に宗教上の規律から肌の露出が控えられるムスリム等によって親しまれている。 

Vogue でもこんな記事がありました。

https://www.vogue.co.jp/fashion/trends/2018-11-07/modest-fashion/cnihub

確かに宗教やその国のバックグランドからいろんなファッションのあり方があっていいはず、このマルチカルチャーなメルボルンに今までなんでなかったの?と思ったりもします。

その中でKimonoもModest Fashionなのか?という疑問もあったりしますが、露出がかなり少ないという意味ではそうなのかな?とも思ったり・・。

その辺は個々のの考え方だったりもするかもしれませんね。

私個人の意見では、今では着物で肌を沢山見せるファッションも沢山出てきており、それはそれで1つのあり方なので「アリ」ではあると思うのですが、肌の露出面積が多くなる=もっとセクシーに見える という意味では「NO」

だと思っています。覆っているからこその色香というのもある。というのが私の意見です。

これをお笑いに例えると、小学生の笑いのレベルとしては「おしり!」とか「うん◯!」と言っていればそれで笑えるかもしれません。とにかくわかりやすい。でも大人がそれ聞いて面白いか?って言ったらそうでもないですよね。

でも落語はどうでしょう?これはある程度知識がある人しかその笑いのセンスがわかりません。 そう色々学や経験を重ねた人にしか分からない笑いもあるように、着物の着方もそのセンスが上級になる程そこにある程度の「品」がる方が色っぽいと感じるようになると思うのです。それは年を重ねていけばいくほど覆うという「品」のメソッドを若い頃と違う色香に変えていけるストラテジーだと思っています。

そう言った意味ではmodest Fashionなのかな?

ここでの控え室はほとんどがイスラム圏の方々のデザイナーさんたちのファションランウェイの支度をするモデルさんとヘアメイクさんでごった返しててアジア人は私とヘアメイクのゆみさんと私のお願いしたモデルの久美子さんの3人だけでした。でもそこの場所での経験は本当に意味のあるものでした!

控え室だから聞ける本音トーク。今までイスラム圏の女性たちに聞きたかった「そのスカーフの中身どうなってるの?」とか「ヒジャブは彼女たちにとってどういうものなのか?」という聞いていいのか失礼なのか?ということさえわからなかったことが素直に聞けたり、逆に彼女たちからしたら着物の下は一体どうなっているのか?というミステリーが知れる、まさに控え室こそがファションの文化交流そのものでした。

今回のモデルはインスタとFacebook  で公募させていただいた中で応募してくださったくみさんにお願いしました。

私はデザイナーではないので自分のデザインしたもののランウェイは出来ないけど着付けデモンストレーションならできるよという提案を主催者側に伝えてあったので、今回は振袖着付けから帯結びまでのデモンストレーションをしました。Modest Fashion の企画なので最初から中じゅばんを着て、振袖も肩に羽織っての登場です。

ここでまぁ日本人にはおなじみの着付けなのですが、ここに来たほとんどの観客の方は着物を着るのを生まれて初めてみる方ばかりです。イスラム圏の女性が大半です。とにかく「New」なことばかりですね。その辺がちょっとメルボルンの面白いとこだったりするんです。一体彼らの目に着物の着付けはどういつったんでしょうか・・。興味あるけど今となってはミステリーです。

その着付けのあとちょっと司会者との掛け合いトークがあって私のショーはあっという間に終わったのですが、とにかくいい経験をさせていただきました。

このショーの後、1人の女性のことが頭をよぎりました。

彼女は私がオーストラリアに移住して来て間もない頃、同じ英語学校に通っていたクラスメイトの女性です。

彼女はイスラム圏からオーストラリアに移住して来た方で、いつも頭にヒジャブを巻いていました。体もラインが目立たないゆったりとした衣服を纏っていました。でもある日休み時間にこっそり私にだけ家にいる時の彼女の写真を見せてくれました。それは私でも着たことが無いようなミニスカートに肩まで露出のあるシャツを着た彼女。彼女曰く、親密な関係の女性だけの閉ざされた集まり、親と旦那さんにだけはこの格好をしている事を見せることは許されるそうです。

彼女は結婚していたので家では多分こういう格好でいるんだと思うんですね。

んで彼女曰く「私は私の旦那さんだけの特別なプレゼントみたいなものなの。いつもは綺麗にラッピングされてて愛する人だけがそのプレゼントの中身を見ることができるの」

なんかその考えすごいなとちょっと感動したのを覚えています。

隠れているからこその美しさ、中を見ることができるのは本当に愛してくれた人のみってなんかすごく美しく無いですか?

なんかそれってちょっと日本人の私としても忘れかけて来た色香なんだと思うと、そう言った文化が今尚存在するModest Fashionっている意味とても崇高でセクシーなファッションなんだと思ったりもするわけですね。

というわけで今回助けてくれたヘアメイクのゆみさん、モデルの久美子さん、どうもありがとう!

SNSを仕事に取り入れよう!

ぶっちゃけ言いますが、私は特に際立って着物着付け技術が凄くある訳でもありません。何の資格も持っていません。もちろん着物の着付けをビジネスにするには大丈夫な着付けレベルかとは思いますが、はっきり言って神レベルに帯アレンジが上手な方、神レベルに着付けを上手にみんなに教えられる方、神レベルに1ミリの狂いもなく、シワもなく着付けられる方がいらっしゃいます。でも私は残念ながらそこまでではありません。よく言えばまだまだ色々伸び代はあると言いますか、不完全なところが沢山あリます。

でも1つ自慢できることがあるとすれば、この着物ビジネスを始めてから約4年間、毎日最低1つインスタグラムに写真を投稿するのを4年欠かしていないということだけです。 本当にこれだけです。あとは大した事ありません。

それだけを4年していたら、ここオーストラリアでそこそこ着物ビジネスでやっていけるまでになりました。 仕事関係の人の繋がりもやばいくらいできました。

で、何か言いたいかと言いますと、何か好きな事を仕事にしたい方はそれのアウトプットをすることがとても大事だよという事です。私は自分のビジネスを始めるにあたってビジュアルでアピールが一番合っていると思い、インスタグラムを活用することに決めた時、今までの個人的な写真はほとんど消しました。上手に出来た手作りスイーツ、美味しかったレストランでの食事、子供とのたわいもない日常の写真、全て消しました。そして投稿する写真は全て着物か着物に関するもの、というざっくりとしたテーマを決め、1日1投稿を始めたころ、数か月でインスタフォロワーが200ちょっとから1000ちょっとに一気に増えました。

そのへんで今まで友達などとの繋がりのだけに使っていた SNSの活用法が私の中で一気に変わり始めました。

「こんなタダで自分のビジネス世界に広めるチャンスがあるもの、使わな損やん・・」

そう、有料広告は別として、インスタグラム、 Youtube, ツイッターなどなど、これは目に止める価値があるものと認識されれば皆に平等に誰でも世に出るチャンスはあるのです。自分のセンスと行動と頭脳だけで挑めるなんてなんて良い世の中でなったんでしょうね。

特にここオーストラリアは自分のインスタアカウントは自分の名刺のような位置付けです。特にクリエイターにとってはそのまま自分の世界を一瞬で証明するようなポートフォリオのような役目を持っていて、まずお互いがクリエイターとわかったら「What’s your Instagram?」となるわけです。作品を見ればその人間がどんな世界観を持っているのかが一目瞭然だからです。

これは私も同感で、厳しい言い方かもしれませんが、ビジュアルに関係した仕事をしたいと言いながら、インスタグラムが非公開だったり、全く関係のない写真ばかりが投稿されているアカウントだと「本当にやる気あるのかなこの人・・」とちょっと思ってしまったり。私はビジュアルに関係する仕事はある意味インスタグラムは履歴書より大事だと思います。

別に誰もかれもが仕事に関係した投稿をした方がいいというわけでなく、プライベートと仕事のアカウントはできる限り分けることをお勧めしたいということです。

仕事を依頼したい会社はぶっちゃけ貴方が昨日カフェで飲んだコーヒーのラテアートの美しさには興味ありません。(バリスタ関係者除く)

貴方が見た夕焼け雲の美しさにも興味がありません。(気象予報士除く)

興味があるのは、貴方がその仕事のプロとしてどう自分の会社または個人クライアントに貢献してくれそうか?という写真だけです。

なのでぜひ何か好きなことを仕事にしたい方でインスタグラムを活用したい方は、ビジネス専用アカウントを作り、架空でいいので顧客にしたいクライアントを想像しましょう。

かなり具体的に、年齢も性別もかなり具体的に。

例えば、私の七五三特別イベントの最初のアイデアの架空の顧客は

メルボルン在住の日本人お母さん、推定35歳 ファションもおしゃれで子供さんはオーストラリア人と日本人のハーフちゃん または日本人。

こんなお母様が望む自分の子供さん達の七五三の写真はどんながいいだろうかな?というイメージからどんどん膨らみ、可愛いハーフちゃん姉妹にモデルをお願いして「メルボルンの素敵な風景とともにアンティーク着物で七五三の写真はいかがですか?」のコンセプトで 明るいイメージで素敵に写真を撮ってくださるRina Smile Photography   さんの協力でコラボイベントの宣伝写真を撮りました。今ではそれから5年目ですがが毎年一番の大人気イベントになっちゃいました。

というわけで、是非、自分の得意分野で活躍したい方々、自分の持ち味をアピールできるSNS、動画配信などを見つけて猛烈アピールすることをお勧めいたします。途切れ途切れでなく、できるだけいつでもフレッシュな投稿をお届けすることで絶対いつか素晴らしい世界が開けて来ると思います。上手に越した事ないですが、下手でもいいから投稿しないより「こいつ、今でもやる気だけはあるんだな」ってのがアピールできます。やっぱり嫌なら次の投稿の時に消せばいいだけの話です。いつでもフレッシュな投稿があるのも大事な事です。

私も今まで以上にもっともっと素晴らしい世界が広がるように投稿していきたいと思います。

着付けと包装

今日は日曜日、娘が友達と近所のショッピングモールで映画と買い物を楽しむとかで、母の私は半日そこで軟禁状態でありました。

うちの近所のショッピングモールは南半球最大級と言われるだけあってとにかくデカい・・しかも館内Free Wifiといたるとこにくつろげるスペース。一日中居ようと思えば余裕で居られちゃうのです。

というわけで待ってる間パソコン持ち込んで適当なソファを見つけてブログ書いて待ってることにしました。いやぁ 暖房完備で家より快適に仕事できるかも 笑。

今日はちょっとまじめな衣服のお話を書こうと思います。

着付けのお話。

Wikipediaによると

衣類を大きく分類すると、ヨーロッパの衣服のように身体を緊密に包む窄衣(さくい)型と、身体に布をかけて着る懸衣(かけぎぬ または けんい)型の2つに分けられる。和服は後者であり、長着を身体にかけ、を結ぶことによって着つける

というように説明されています。

私はこれを「ハンドバッグ」と「風呂敷または包装紙」を使って説明しています。

どちらも中に入れるものがあってそれを包んで移動するためのものです。

人間でいうならば、体を包んで日常の動作が出来る状態です。

で、何が違うかというと、ハンドバッグはもう物が入れるだけの形にあらかじめ作られており、物が入っていない状態でもバッグの形をしています。 入れる物の大きさによってバッグの大きさを変えます。

風呂敷、または包装紙はものが入っていない状態ではただの二次元のシート状態です。

入っているものがあってやっと3次元の形を保っていられます。大きさも割とちょっと小さくても大きくてもほどほどなら包み方でサイズを変えることなくいけます。

これは本当に日本の文化をすごく象徴しているな!と思うのですが「最後にはいつも無に戻る」と言いますか、どんなに傾いてみても、終わったらしれっと何もなかった涼しい顔をしているような・・。帯もそうですよね?どんなすごい帯アレンジも脱いでしまったらただの一枚の布きれ。なんかすごいですよね・・。

というわけで、こういう衣服の違いがありまして一概に「着る」と言いましても、洋服の方は「put on」なわけです。もうあらかじめ自分サイズを選んでいるわけですので。でも和服の方が「put on」と同時に「fit」(沿わせる)ことをしなければいけないのです。 包装紙もそうですよね?ギフトバッグに入れるだけとラッピングペーパーで包むのとイメージすればわかりやすいですね。ものに沿わせる感覚です。着物を着るということはこのまさにギフトラッピングに近いものだと思うのです。

もともと2次元のものを3次元の体に沿わせる。 

体というものは凹凸がありますので、凸凹してるものを包むより限りなく凹凸がない方に近づけて包みたい。これがいわゆる「補正」と呼ばれるものです。

体が筒型に近い状態にするために。腰にバッドを入れたり胸を押さえたりします。

やり方はひとそれぞれで補正の好みもその人の好みによって変わります。個人的には私の自分が着る時には全く補正は入れません。個人的な好みです。でもお客様によっては少し入れます。それはその方のスタイルに合わせて入れた方がいいかな?と思う時に入れます。

結局そういう感じで突き詰めていきますと、一糸乱れぬ着付け学は、人間工学に似ていてその方程式を学んでいけばいわゆる「着崩れない」着付けに行き着くと思います。

で私が何を言いたいかと言いますと、ギフトラッピングにもシチュエーションに合わせて様々なスタイルがあるように、着付けもシチュエーションに合わせて変えるっていうのもアリじゃない?という提案です。

どういうことかと言いますと、ちょっと前までは着物を着て出かける=フォーマルな席に行く というわけで、着方もお歳暮的きっちりスタイルオンリーでした。無駄のシワのないぴっちりとした包装です。

でもちょっとお友達に手作りのお菓子を作ってラッピングの時にお歳暮ラッピングスタイルでいくとちょっと仰々しいと言いますか、ちょっとゆとりがあってもそれがそれで人間らしさが出てていいんでない?と思うのです。

ヘアスタイルもそうですよね? フォーマルの席ではきっちり、カジュアルな女子会ではゆるふわでカジュアル感を出す。 着付けも一緒で日常の場所ではゆるふわ着付けが素敵な気がするんです。 でもこのゆるふわ着付けってどうやるねん?って話なのですが、それは「着て 着て 着まくる」に越したことはないと思うんです。こなれるのです。

ヘアスタイルも「崩れて」いるのと「崩して」いるんでは違います。着付けも「崩れて」いるのと「崩して」いるのでは違いますし、ヘアスタイルも崩すテクニックがあるから、かっこよく崩れるんです。その人間の揺らぎが美しく、着慣れてる方はなんともそれを自在に操っているんか!と感心します。

そして帯、ラッピングでいうところのリボンですね。実は現代の帯は着物を留めておく役目は全くなく、装飾です。着物はもう中の腰紐と伊達締めで開いてこないようになっています。ラッピングもリボンも、テープかなんかで留めてある上に装飾としてリボンをするわけです。

なので、帯だって「今日はきっちりお歳暮シーン」と「ゆるふわカジュアルシーン」のスタイルがあって言い訳で、狂いのないバッチリお太鼓がシーンばかりでは面白くないわけで、ちょっと歪んでいたり、シワがよっていた方が人間臭くていい時もあって、

そんな感じで自分をギフトとイメージして、今日はこんなシーンだから自分をこんな風にラッピングしてみようかしら?って考えて行くとまたさらに面白いんではないかな?

と言うお話でした。

ちなみにこれは小紋か紬に織りの名古屋帯くらいかな?笑

ドラクエ的和服ゲーム

インスタグラムで2つ目の動画をアップしました。

小4の息子が2つとも動画編集をやってくれました。
Ipadで小学生がこれだけの編集ができる世の中ってすごい・・

彼自身youtubeのチャンネルを持ちたいという希望で(夢はこれでお金持ちになる事だそうですが)やらせています。
モラルに沿っているかという最終チェックは親がしますが、アイデアから録画、編集などは全て彼自身がやっています。

私のこの中での教育目的は、ストーリー構成を考える力がつく(みんなが興味があって見ていて楽しく作らなければいけない)それをカメラに前で話す力がつく(スピーチ力がつく)動画編集力がつく。てな感じです。

まだ数本の動画をアップしただけですが、彼のこれらの力は格段に伸びました。特に動画編集力の伸びがすごい! フリーのアプリでこれだけの編集が短期間でできるようになるのはなかなかです・

というわけで、今回は彼に「マミーは今回はお金を払うから(お小遣いをあげる程度ですが)動画を編集やってくれる?」とお仕事の依頼をしてみました。 今まではマミーのマッサージや草取りなどを手伝ってくれたらお小遣いをあげていたのですが、全て彼の興味のない事なので、仕事=つまらないもの、でもお小遣いがもらえる。てな感じだったのですが、今回は違います。

彼の大好きな動画編集をやらせてもらって、しかもお金がもらえるって事が意味がわからなかったようで,「いいよお金は。」と言っていたのですが。
私の彼への説明はこんな感じでした。 「これはマミーからのお仕事の依頼だよ。あなたは動画編集力がマミーよりも優れているから、そのスキルに対してマミーはお金を払いたんだよ。好きな事でもなんでも、あなたのスキルが誰よりもその世界で優れた能力があって、それで人に対して役に立てるなら、それはお金をもらう価値がある事なんだよ’。だから好きな事で仕事ができたらとてもラッキーなんだよ。マミーも着物が大好きで大好きで、それをお仕事に出来たからとてもラッキーなんだ。だからあなたは大好きな事をとことんリサーチしてスキルを磨いたら、大きくなったらそれでお仕事ができるかもしれないんだよ。だから将来は貴方にこの仕事をやってもらいたいと思われるような人になるように頑張ってみるってのもいいかもよ」
てな感じで。

これからは個人個人のブランド力が大きな意味を持つ時代だとも言われていますが、若いうちはなかなかその自分の魅力に気づくことが難しい。でも若いうちに気づいたらそれはそれはまた一つの武器になる。
人間はそれぞれいろんな武器を持っていて、人の武器が魅力的に見えて羨ましく思えることもある。でもその人の武器を羨ましく思うより、自分に与えられた武器をどのように十分に発揮するには?を考えてった方が割と人生のゲームが楽しく進むことになることもあると思うのです。
自分の武器を楽しく効率よく使ってみる。
私の場合は「胴長」「撫で肩」「小背」「貧乳」という武器が「和服で遊ぶ」というゲームに向いていると感じ、そのゲームの中で楽しんでいます。

よく「人生なんてドラクエだよな」と考えていたのです。
それぞれ勇者、魔法使い、遊び人 などなどそれぞれに得手不得手があって、その個性や武器をうまく使いながらゲームが進んで行くのですが、 私の中ではそのゲームの勝者ってのは最後の竜王を倒すのということでもなく、お金をむやみに沢山稼ぐ人でもなく、経験値ばかりあげるのでなく、ゲームのコントローラを握っている自分自身が「あー・・・このゲーム(人生)めっちゃ面白い!」とどれだけ感動できたかどうかだと思ってるのです。

などと1人で昔から心密やかに思っていたのですが、
なんと!そんな本が出ていました! もちろん買って読みましたよ。

同じこと考えている人いた!笑 (しかも本まで出してた!)

あ、ついでに彼のYoutube チャンネルはこちらです。

Green back TV

Green back English Channel

着付け教室選びって大変よね

23、24歳くらいから着物熱に侵され始めて今年で20年ほど経ちました。

子育てで忙しい時を抜かしてはお出かけをする際はだいたい着物でした。今となっては洋服で出かけるより色々考えなくていいし、さすがに洋服を着替えるよりは数倍の時間がかかりますがそれでも用意さえできていれば10分15分で仕上げて出かけられるほどにはなりました。

よくお客様に聞かれるのですが

「日本で資格取られたんですか?」

答えは

「何の和装の資格も持ってません」(着付けは民間資格なので資格を持っていなければ着付けしてはいけないということは全くありません)

です。

それは私の思うところがあってあえて資格を避けているからです。

でも習いたいことはちゃんとお金を払ってそれを教えてくれる先生のところへ行きます。

それも「資格や終了書を出さない」先生を選んでいます。私が欲しいのは文字で書かれた証拠でなく実践で使える技術だけなのでその辺はどうでもいいんです。下手に証明書もらっちゃうとその資格の文字に自分が甘んじてしまいそうなので何もとってません・

そんな私がもし自分が今着物初心者だったらどうしていっただろうかな?と言うのを書いてみます。

それを全員にオススメというわけではありませんが一応自分の経験です。

私の着物き始めの頃にはまだyoutubeはありませんでした。

でも着方が全然わからない・・そうなればだいたい「着物を着たいなら着付け教室に通うもの」というアイデアが浮かびます。

私もその1人でした。 というわけで早速友人の紹介で個人で着付けを教えている方を紹介していただき、マンツーマンで「名古屋帯のお太鼓」というプロセスまで教えていただきました。

それでもまだ納得のいく仕上がりまで行っていないと考えた私は近所のカルチャーセンターでやっている短期講座に申し込み、「袋帯で二重太鼓」というところまでできるようになります。

そこでは短期コースだったのですが、それ以上のコースもあったらしく、自装をそれだけ早く着れるかみたいなレースに参加する特訓みたいなのも紹介されましたが、その辺から自分の中で着付け教室の「?」がだんだん浮かんで来るようになりました。「自分がおしゃれしたいだけなのになぜ人とタイムを競わなければ行けないのか?」という「上を目指す」というのと「着物のおしゃれをしたい」のベクトルの方向がいつのまにかすり替えられてはいないか?・・と。

その辺で私は一旦「教室」というものから離れます。

それから再度教えていただくようになったのは何十年も経って自分が他装をビジネスにしたいと思ってからなので、結局自分でおしゃれのために着るというのは、この2つの教室で事足りました。でもそこで教えていただいたものと自分で独学で特訓して得たものでは独学のものが何倍もあります。 それでもいいことは自分で独学でやるのは「何が自分が知りたいのか」がわかっていればいのですが「何を知りたいかもすら分からない」という状態では着付け教室は有効だと思います。

もし今だったら着物を自分で楽しみたいだけだったら。その2つも行かずにyoutubeだけで終わっていたかもしれません。

では着付け教室はオススメできないのか?

というとそうではありません。

まずはモチベーションをあげます。

1人でやってるとなかなか練習やる気が起こらないけど、先生やみんなとだったらやる気が出ます。

ではこのモチベーションなのですが。実はとてもここが重要で私は最初の1歩の踏み出しで大きく道が変わっていくと考えます。

本当はカジュアルにファッションとして気軽に着物を楽しみたい方、おばあちゃんの形見の着物が着られるようになりたい人から、マナー重視の席やフォーマルの「ガチ」の席で着物を楽しみたい方やら、着物をきたい理由は人それぞれです。それぞれが頑張りたいベクトルは違う・・・。

でもそれを全くの初心者がわかるというんはかなり難しい話。

一番重要なのは着付け教室選びだと思うのですが、何もわからない人間が何もわからず着付け教室を選ぶほど難しいものはないと思っています。 でもそこで一緒に頑張っていく仲間とモチベーションを上げていくんだから、やはり自分の思いがわかってくれる先生、生徒さんが行ってる教室を選びたいですよね?

そんな時、今の自分だったらさっきも言ったけどとりあえずYoutube

   みて、自力でできるだけやってみます。できなくてもやってみます。

リサイクルショップで安い着物を見つけるか、ウェブショップで「着付け一式セット」みたいなのを2万くらいで購入してはとりあえず自力で1つの先生の動画だけでなくいろんな先生の動画を見まくって自主練習。「着方は1つでなくていいんだ」という発想と「自分は何が分からないのかが分かる」という感覚と「自分はこういうタイプの着物が好きかもしれない」というざっくりとした「好み」がわかります。(好みは年々変わっていきます)

ここからやっと着付け教室選びにかかります。

雑誌やインスタグラムを見まくって、自分の好みのスタイルをしている先生を絞っていきます。

将来これで食って行きたいと思っていない限りは「師範」の免許はこの時点では考えなくていいでしょう。とにかく「この先生に会いたい!」という憧れの人を着姿から選びます。個人でブログやインスタをやっている方ならかなり自分なりの信念もある方だと思います。

そして私の個人的な想いなのですが、和装の資格をとるには「合格」「不合格」というものがあるのが前提で「資格」があります。

となると着方が「合格」だから正しいそれ以外のスタイルは「正しくない」という感じになって欲しくない。現代の主流の着方はあるし、それを仕事にしている人はそれにそうのは理解できますが、そのひとの着付けを方眼紙のフィルターを通してみてしまうほどつまらないものはないと思うのです。私は自分で着るようになったのの3倍くらいの時間をかけて目の前の方眼紙が外れました。 それまでは人の着付けを見ては、自動的に「あ、おはしょり長い・・ お太鼓曲がってる・・」って脳に勝手に信号送っちゃうんですよね・・本当にこの方眼紙を外すには時間と努力がかかります。 

それより江戸時代や明治、大正時代の着物を着た女性の自由でまるで体が呼吸しているような着こなしを是非ネットなどで検索して見て見てください。「整った着付け」「女性が美しく見える着付け」この2つは決してイコールではないと思うのです。

でもその着付け教室なんてあるのかなぁ・・ あったら私が行きたいわ・・。と思ってたら

私の想いと同じ方がやってる教室を1つだけネットで見つけました。

私がつらつら書くよりこの方のブログ見た方が全然いい!笑

着らくさん

http://kirakukimono.seesaa.net