貴方の背中とお財布を幸せにする、帯枕の作り方

帯枕、帯の枕。英語にしたら帯ピロ一・・・。

それは一体何なんでしょう?

着物を着られる方ならお馴染みのこの道具、でも着たことあまり無い方だったらナンノコッチャ?のマニアック道具。

帯枕とは、現在の帯結びの代表的スタイル「お太鼓結び」などに使われる帯の結んだ箇所の上の方に仕込んで、もっこりカーブを描かせるだけに発明された特殊アイテムです。

なんか着物着てる方の帯がこういう四角い形になっているの見たことあると思います。 これがお太鼓結びって言うのですが、この上の方のカーブを出すときに使んです。

名古屋帯や袋帯を使った帯結びには必要不可欠なこのアイテム、実は簡単に作ることができるのです!しかもとても安く!しかもしかも世界中どこにでも手に入りやすいもので!

これは私が作った帯枕たちなのですが(一番上のものだけ比較のため既製品を置いています。)

中身はなんと洗車用のスポンジです。

オーストラリアでもその辺の雑貨屋さんやホームセンター、はたまたスーパーマーケットで簡単に手に入れる事が出来ます。価格も100円から200円位の一般的な洗車用のスポンジです。

これをちょっとチョキチョキチョキチョキと削って好きな大きさに削っていくのですが、柔らかいので工作用のハサミでどんどん切れます。ほんとにそれだけであっという間に素晴らしい帯枕になるのです。

見た目はちょっと悪いので、可愛い布などで包んだほうが良いのですが、包む布のもゴワゴワしたものでやってしまうとそのスポンジの柔らかさが半減してしまうので柔らかめの布で包んであげて下さい。

これをさらにこのように30cmX150cmのガーゼで包んで使用するのです。(適当に縫っててごめんね)しかしロックダウン中と言う事もあり、現在私の手元にいいガーゼが無かったので、前にダイソー買ってあったガーゼを2つつなげて使っています。2つのつなげるとその縫い目から強度が弱くなってしまうので出来れば1枚の長いガーゼを使う事をおすすめします。

また海外の方で日本のガーゼが手に入りにくい場合は、チーズを漉す時に使うCheese Clothと言うものが調理道具屋さんや手芸屋さんで手に入りますので、これが日本のガーゼの代わりとして割と使える事が判明いたしました。

実はこの帯枕、材料が安いだけでは無いんです。お太鼓結びの時にはその良さが分かりづらいかもしれませんが、振袖などの変わり結びなどの時に素晴らしい本領を発揮します。

例えばふくら雀など変わり結びの帯枕の当たる箇所が平面でない場合として、この2つの枕で比較しながら検証していきます。

まずはウチの一番の旧型「スナ170円号」、背中に当たる面が、とても硬い厚紙のようなものでできています。

これがボコボコしたところに当たると旧型スナ170円号ですとその結び目あたりで隙間ができてしまい、どうしてもきつく帯枕の紐を締めるか思いっきりぎゅっとするしかないのです。

そしてこの「新型洗車スポンジ号」、


新型洗車スポンジ号ですとそのスポンジの柔らかさがボコボコ面に入り込み、モニュっとフィットする感じが分かります。

これをガーゼで包むと、ここの引っ張る圧力が全体的に分散されるため、(赤く塗った箇所参照)

帯枕は絶対ガーゼで包むのをお勧めいたします。旧型帯枕ですと細い紐などがあらかじめ付いている場合がありますが、あれは安定しないばかりか線で抑えるため安定しない上に、着ている側にも圧力が1箇所のみにかかるので痛くなりやすく、着る側着させられる側、どちらにもあまり嬉しくない感じです。(赤く塗った箇所参照)

できれば細い紐を使わずに、面で圧力を分散させるガーゼ、(もしくはお好みでストッキングの方もいらっしゃると思います。)引っ張るところが広い面で力が分散されるものを使うのをお勧めいたします。

この洗車スポンジ枕のもう1つの利点は、飾り結びや体型に合わせていろんな大きさに調整して作れることです。コスパも良いので理想の形や大きさに合わせてどんどん作れます。

お子さま用や帯に小さな丸みを作りたいときは小さめの帯枕。どっしりさせたい時は大きめ。

用途に合わせてあっという間に作れます。

海外でも手に入りやすいもので作る帯枕、ぜひお試しあれ!

呉服と流行

今日は5月29日529(ゴフク)のごろに合わせて呉服の日と言う事だそうです。

呉服と言ったら着物のことを連想しますが、実は呉って中国戦国史なんかで耳にする魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)の呉から来ています。
その当時は日本の主流の織物は麻や綿が主流でしたが、海外の呉の国から絹織物が日本に伝わり、その織物で作られた服が「呉服」と言う形の最初だったそうです。

いつしか時が経って着物全体のことを呉服と言うようになり、着物屋さんのことを呉服屋さんと呼ぶようになったとか。

その観点で言うと、呉服と言うのはその当時の中国から入った織物で作った全ての服と言う形になりますので、ドレスでもその織物で作れば呉服になっちゃうので、厳密にくくると、今で言う着物とはちょっと意味合いが変わってきますね。まぁそこまでうるさく言う人はいないと思うけど・・。


着物とは日本の伝統的な衣装として知られておりますが、実は昔からいろんな海外の影響を受けてさまざまに変化してきました。今で言う「着物」の形が完成されたは江戸時代の後期だそうです。 それぞれいろんな流行り廃りがありながら着物は変化し続けて来ました。

どんな衣服でも生きたファッションと言うものには流行はつきものです。

「流行」 流れて行くもの。

いつの時代でも流れていなければいけません。流れが止まった川は死んでしまいます。マナーを重んじる場でもそれなりの今の流行に乗った着物の着方を守らなければなりませんが。それすらも時代と共に人々の受け止め方はゆっくりと流れています。

着物はいろいろな形で影響受けながら、これからも何百年もかけてちょっとずつ変わっていけるいくもの、流れていくものそして変わっていく可能性がある服だと思います。

伝統が失われるからというからと言う義務感で着なければいけないのではいつかは着物は廃れます。

いつの時代もワクワクさせてくれるもの、自分自身を輝かせてくれるものという認識であればこれからも新しい流行を作りながら着物は存在し続けるのではないかな?と思うのです。

着物スタイリストとして海外で仕事をスタートした最初の1歩

先日はビクトリア州ロックダウン緩和から、久しぶりに友人のフォトグラファーに誘われて作品撮りをしてきました。2ヶ月以上家に引こもっていまして、ステイホームが楽しくて楽しくて仕方ない状態にまでなって来てしまって、

「このまま自分どうなっちゃうのかな?」とふんわり思っていましたが、案外あまりにもあっさりと前のワクワクした感覚で作業が出来た事が何かちょっと嬉しかったりもしました。

さて、今日は私がオーストラリアで着物スタイリストとして仕事しようと決心してからどうやって自分のキャリアを0からステップアップして行ったかと言う事を少しお話ししたいと思います。(と言ってもまだそれほどステップもアップしてないが)

約6年前、自分は着物スタイリストでやって行こう!と決心しましたが、やはり日本のような着付けと言う文化がない分着物と言うものがどういうものか、着物スタイリストと言うものが何なのか?と言う事を全く分かってもらえて無いところからのスタートになります。

着物と言うものすらよく分からない人々が大半の中で自分のオリジナリティーを出しながらどういう風に着物スタイリストというもの認知してもらうのかな?そっからスタートです。

まずは「ビジュアルにうったえてなんぼや!」てな感じで写真の作品が1番わかりやすいかと思い、そっちが何とかならないかな?と考えてみる事にしました。

と言ってもフォトグラファーさんの知り合いなどいないし、右も左も全然何もわからない時点で、何のコネクションもないままゼロからのスタートです。 こちらで着物着付けの資格を持っていても全く役に立ちません。

何しろ着物の資格と言うものがどういうものか、それ分かる人すらいないし、着物を自分で着るとか着ないとか、着せてもらう衣服が存在するか、まずそういう事がよくわからない次元からのスタートになります。0というよりマイナス20くらいからのスタートです。 でもなんとかしてアピールしなければなりません。

写真を撮ってもらうにはまず作品撮りと言う形から入ります。作品撮りとは自分達の制作作品としてPRすることを目的として行う撮影の事です。

まず何かしらの作品撮りに参加させていただきます。私がスタイリストの場合はスタイリストとして仕事をします。そしてその関わった写真作品が私のスタイリスト作品としてフォトグラファーさんからいただけます。 それを何回か繰り返し出来た作品を自分のポートフォリオを作るために貯めていきます。ポートフォリオとはいわゆる自分の作品集みたいなもので、自分はこんな仕事が出来ます!とビジュアルで見せる履歴書です。

沢山撮影をして、自分の写真作品をどんどん貯めて行ってポートフォリオを作ります。そのポートフォリオを見てもらうことで自分の仕事を認知してもらうと言うのがこちらの一般的なやり方なんではないかと思います。

私はどこかに就職試験を受けに行ったわけではないですが、インスタグラムが自分のポートフォリオという感じになってます。 

こちらではクリエイター系は何かの仕事の話になると「What’s your Instagram?」とよく聞かれます。 インスタグラムの投稿=この人の世界感という事で、その自分のインスタアカウントの投稿が魅力的だと撮影にこぎつけたり、仕事のお誘いがかかったりするので、かなりインスタグラムは重要です。 

ここで自分のインスタの写真が最近食べて美味しかったおやつや家族旅行の思い出など、あまりに個人的な写真ばかりだと相手に強いインプレッションが与えられないので、インスタアカウントはプライベート用と仕事用と分けておくのがおすすめです。

んで、作品撮りの話に戻ります。

さて作品撮りやりたい! でも全くコネクションがない!てな状態での海外でいきなり一緒にやってくれるフォトグラファーさんやモデルさんを見つけるのは至難の技です。ましてや金が無い下積み時代。いちいち作品撮りのためにこれらにお支払いしていたら破産してしまいます。

そんな方達はTFPと言う言葉を覚えておいてください。TFPとはTrade For Print の略、モデルとフォトグラファーさんの最初のお約束といいますか私はただで写真を撮ってあげるから代わりにモデルをしてくれる?てなお約束みたいなものです。

フォトグラファーさんモデルさんスタイリストさんヘアメイクさん、みんな学生などキャリアがないうちは、ポートフォリオ作りたいけどモデルを雇ったり、フォトグラファーさんを雇ったり、お金がかかる事はなかなかできません。なのでお互いの自分のできるスキルを出し合い完成した写真をみんなでシェアすると言うシステムで、それぞれの才能を持った人たちが集まって無償で作品撮りをすると言うのがこのTFPになります。これが最初のポートフォリオ作るスタートになるかと思います。私はこのコラボレーションのやってくれるフォトグラファーさんを探すのにまずはMelbourne Creative Networkと言うFacebookページから頑張って探しました。

そこで自分に合った作品撮りの募集を選び、私はこういう者です、こういう風なことが出来ます!と簡単な紹介をして、お互いの返事が良ければそれでオーケーになって作品撮りのステップに進むことになります。

うちの場合はTFPに応募して最初にやらせていただいた作品はカメラを学んでいた学生さんの課題のための作品撮りに加わらせていただいたものでこちら、

ジャパーンというよりアジア色を出したいとのことだったので着物を後前に着させてアジアっぽくしてみました。

そうやってどんどん回を重ね自分の作品が溜まっていきます。 溜まった作品は段々とインスタなどでアピールしていくと、ちょっとづつですがフォロワーがついてきたりしてやっている事に理解をもらえると、お仕事をいただけるような事も出てきます。

ここで大事なのは、このTFPは学生時代や下積み時代だけの話でプロでやっていけそうと思った時点でこのTFPから卒業する事が大事です。 どんなクリエイターさんでも、ずっとただで仕事を頼まれていたらその業界自体が死んでしまいます。 自分もお金をちょっとでもいただけるようになったら、他のクリエイターさんの才能も尊重するのはマナーです。

私ももうあまりこのTFPはやりませんが、初心のクリエイティブな気持ちになりたい時は信頼のおけるメンバーでとならやる事もあります。でも最初の頃の下積み時代のTFPとある程度キャリアが出来てきた後のそれとでは全然クオリティが違ってきます。だって自分のレベルが上がると同時に才能を出し合うアーティストさん全ての方のメンツも上がるからそりゃもっといいもの出来ますわな。

後もう1つ大事なことは、投稿し続けることです!作品は出来た時はとても嬉しいので、沢山連続で投稿したくなります。ですがどうしても1週間2週間と感覚が空いてしまうと、いきなりやる気が失せてしまったりしてモチベーションは急降下。そう言った感じで何ヶ月も間が空いて行く・・。

見ている相手側からすると、この人はもしかして辞めてしまったのかな?もうやる気がないのかな?と思われがちです。

重要なのは間を開けないこと。毎日でもなくていいのでゆっくりとコツコツと長い間やり続けるっていうのはとてもシンプルでいながらとても大切な事です。それをやっているといつか厚みのある自分の歴史ができてきます。 作品ができなくても自分がまだこの仕事が好きです的なアピールの投稿で十分だと思います。

そういった中で「あの人こんな事してる人なんだな」という記憶を人々の頭の片隅に植え付けてゆくのです。

そのうち知り合いの知り合いで、こんな人がこんなことを探していたけどあの人こういう事が出来るんだったよな・・と人の繋がりがいつしかだんだん大きくなって来てお仕事がもらえるような時が来ると思います。 色んなシステムが分からない海外で何かを0から1にするというのはとても大変なことではあります。でもそこを上手くクリアすると1から2回から3回とだんだんとコネクションが広がり確実にステップアップ出来ると思います。

また海外だと言語の問題。やは技術だけではどうしようもない場合も多々あり、コミニケーション力というのも必要不可欠な問題にはなります。円滑に人とのコミニケーションの中で新しいものを作っていくと言うのは、どこの国でも同じことです。なので日常の簡単な会話以上は出来るようにしておくのも重要な事です。

こんな感じで私の着物スタイリストとしての始まり方を紹介させていただきました。

どんな仕事でも海外でスタートするのはとても大変で勇気がいる事です。私もまだまだスタート地点から2、3歩進んだだけではありますが、この経験が何かのお役に立てれば幸いです。

日本では着物警察ってのがいるらしい。

日本を離れて15年。その間にいろんな新しい言葉が出てきて、ついていくのが大変です。

ちょっと前からですが着物警察呼ばれる方が居るとか居ないとか、そんな話をよくネットなどで目にします。

赤道越えたをメルボルンで15年ほど着物生活を楽しんでいますが、こちらではそのような警察にお会いした事は無いので普通の警察に駐車違反で捕まって涙を流しながら罰金くらいの苦い思い出しかありません。

しかしやはり日本に住んでいた頃、着物姿で街を歩いていると着物にブーツなどメインストリームでない着方をしていたと言うのもありますが、あからさまに指をさされたり、通りすがりのおばちゃんが「なんかすごいカッコしている!」などと聞こえるようにお話をされているのを耳にした経験したことがあります。

それだからといって自分の着方にある程度の考えがあってやっていた事でしたのであまり気にも留めなかったのですが、やはり着物を着始めてまだあまり自分のスタイルというものが確立する前の時点で同じようことを言われた方がいらっしゃるとしたら、それは結構心折れるんではないかなーと思うんですよ。

私は今オーストラリアで着物着て出かけることがありますが、どんな着方をしていてもゴージャス!と褒められるだけで、批判をされた事は無いのですが、やっぱりそれぞれの文化を尊重する国柄と言うものもありますし、着方にうるさい人がいないと言うのもやっぱり現実ではあります。

ではもし着物を着ていて着物警察に遭ってしまった場合、自分だったらどうするかな?と言うことをちょっと考えてみました。

まずその方が、その時洋服を着ていたにしろ着物を着ていたにしろ、「この人の着姿素敵!真似したいわ!」って思うようなお方でしたら、そのアドバイスをありがたく聞いておくのもいいかもしれません。逆にもしその方のその時の服が洋服にしろ着物にしろ自分のセンスと合わなかった場合・・(ぶっちゃけちょっとダサいって思っちゃった場合) 適当に「勉強になります」と流してその場を立ち去れば良いのではないかと思います。

着物警察と言うものも、調べてみたらわりと昭和の初期頃から形を変えて存在していたようで、ちょっと歴史が深いものではあるようですが、いつの時代でもどんなことにおいてもそう言った方たちは一定数出てくるのは自然なことかと思います。

フォーマルな席でない限りは、自分のために着ると言う形である程度プライドを持って生き生きと楽しそうに着ているのが1番だと思います。

洋服にしろ着物にしろ自分が大好きな服を着ているときは、自分に自信が満ち溢れていると思います。

ちなみに海外在住者は現地で着物デビューってのもアリだと思いますよ!最初はみんなに褒められると自信がつきます。こちらでは結構どんな格好でも褒められます 笑。そこで自信がつくまで練習してから日本で逆デビューってのもありかもですよ。

画像は、着物警察はペッパー警部みたいにこんなんだったら嬉しいなの理想画像。

文字起こしアプリを使ってみた

今日はiPhoneのTexterと言うアプリを使って自分でしゃべっている言語を文字に起こしてもらうと言う実験的なブログをやってみようと思います。

私はタイプするのがとても苦手で、よく間違えてしまうので。こういうアプリがあるといいなと思っていました。後で句読点をつけなければいけないと言うちょっとした作業はありますが、これならもうちょっと頻繁にブログをアップできるかなぁと思ったのです。

コロナの影響で家にいることが多くなり、色々と考えたい試行錯誤する日々が続いていますが、それは私だけではないと思います。

いろんな人がこれからどうありたいか、どう進もうか考えていく大切な時期でもあると思います私もまだ考えが頭の中でぐちゃぐちゃになっていてそれを解決策は見つかっていません。でもきっとそれなりに導かれていくのではと言う気がしています。

がむしゃらにやっても仕方ないけど自分で気づいたことや導かれたことにはアンテナを立てながら進んでいこうと思います。

Kimonoの事は続けていくつもりですがもしかしたらちょっとやり方も変えていくかもしれませんどうやって変えていくかはまだわかりません今まで頑張ってきた中でアクションやつながりの中でまた新しい何かが見つかるといいなと思っています。

前向きに考えて楽しいことワクワクすることを模索していきたいと思います。励まし合ってやっていける仲間がいることをとても感謝しています。声をかけてくださる方々もいることがとても嬉しいです。

これからも何か皆さんに私の今までオーストラリアで経験してきたことが皆さんの何かしらのお役に立てるようにアウトプットしていく方法を考えていきたいと思います。

このアプリいいわー!というブログでした。

ちなみにロックダウン中に家で撮った家族写真です。

うちの母の姉から譲られ、私が中3の時に姉の結婚式でいやいや着せられた振袖(あの頃は着物に全く興味がなく、洋服で行きたかったのに母に無理やり着ろと言われたため)

うちの娘はそこまで嫌がらずに着てくれました。笑

草を見つめているだけの趣味から金のかかる趣味へ

ここしばらく前ではありますが昔からの趣味の、ただ雑草を見つめているという雑草ウォッチングと、ただ何かが発酵していく過程を見つめているという発酵ウォッチングと言う全く金のかからん2つの趣味に加えてフィルムカメラというブルジョアな趣味が出来ました。

初めて金のかかる趣味です。金のかかる女になってしまいました。

もともとフィルムカメラで撮った写真が大好きで、自分でも始めてみたいとは思っていたのですが、買うまでにはいただずだったのです。ですが旦那の実家に眠っていたContaxG1を使っても良いと言われてそこから「よしやろう!」と決めてスイッチオンしたところ、

全く動かずで・・

修理に出したら

「中が放置しすぎで腐ってるから金かけても直らないかもよ?」

と残酷に告げられ、仕方なくそのカメラについてたカールツァイスのレンズだけ使用し、ボディを中古で買いなおすという変な形でのフィルムカメラデビューとなりました。

とにかくまだ手当たり次第撮っていて、使ってるというより使われているといった方がいいかもしれません。

何枚か「下手な鉄砲も数打てば当たる」的になんとかやっていて自分も満足のいく作品が何十枚に1枚という確率であるか無いかの世界です。

光のコントロール、ピント、被写体の面白さなど表現したいけど出来ないことがまだまだあって、いやはや面白いのです。説明書も読めばいいんでしょうが、説明書が読めない性分でして、とにかく触って覚えよう的にやっております。

とりあえず今までそのカメラで撮った写真。 モデルさんとかに頼んで失敗したらかなり心のダメージ大きいので今は娘にお小遣いを払いながらなんとか頼んで被写体になってもらうことが多いです。(暇なら付き合ってくれます)

うちのカメラデビュー作品

そして現像なのですが、これまたデジカメと違ってフィルム現像をやっているお店に頼まなければいけません。

私の知っている中でのメルボルンでおすすめフォルム現像屋さんを紹介します。

まず一番最近よく頼むのが

Halide supply 

ここは高解像度で35ミリのカラーフィルムであれば$13ドルでスキャンをやってくれます。割と遊びに行くとよく通るあたりに店があるのでアクセスのしやすさがウリ。撮り終わったフィルムを店に持って行って1〜2時間でデータが届くという早い安いそこそこ美味い!が気に入っている理由です。

次にFilm Never Die 

ここはフィルムカメラオタクの通う店です。シティにあるのでシティで仕事が‘終わった後にはいきやすいところ、いろんなフィルムの現像にも対応してるし、カメラやフィルムも売っています。店が閉まっていていても、店の前にはフィルムや写ルンですが並んだ自動販売機があるので便利、

その横には妖怪ポストも設置されてます(この妖怪ポストについては後で詳しく書きます)

時々フィルム愛好家が集う遠足も企画しているのでフィルムカメラ仲間を作りやすい感じにもなってます。ここは35mmカラーフィルム現像とスキャンで$13ドル 通常2、3日かかります。

そしてもう1箇所というか、ここはさっきもちょっと話した「妖怪ポスト」のみ使ったことがあって、実際の店舗はうちからかなり遠いので行ったことがありません。

Hillvale photo

ここは現像のクオリティは好きなのですが、データが届くまでにちょっと時間がかかるのでせっかちな自分は早く写真が見たいので最近ここ使ってないなぁ・・

このポストはシティ周辺やおしゃれ街フィッツロイ数カ所に設置されているこのような白い箱です。

そのポストの側面にはこのような封筒が設置されているので、自分の希望の事項をチェックしてフィルムを封筒に入れてポストに入れると、データが届くという仕組みです。

データはどこの店もDropboxなどクラウドを通して来ます。スキャンが終了すると店側からお知らせが来るので指定のアカウントにクレジットカードなどで支払いを済ませるとデータが見られる仕組みになっております。

いつ誰がこのポストに入れたフィルムを回収に来るのかも謎だし、データ写真という目に見えるけど実態のないものが届くあたりがまさにゲゲゲの鬼太郎に出て来る妖怪ポストみたいなのでこのポストを個人的に妖怪ポストと名付けています。どの店も現像後のフィルムは希望すれば有料で返送してくれます。

そしてこの封筒の書き方ですがまず自分の名前、住所、電話番号、メールアドレスなどを書き込んだ後、

フォルムの種類、白黒かカラーか 高解像度か低解像度どちらが希望か 現像だけして欲しいのかスキャンもして欲しいかをチェックします。

そして後のフィルムは郵送して欲しいのか、それとも店に取りに来るか・はたまたもう要らないかを記入し、追記で何かお知らせしておきたいことがあったら最後の空欄に書き込みます。

これでしばらく待つわけです。

どこの店も良いところは、写真がクラウドを通して届くのでデータ管理がしやすい!うちのパソコンDVD入れるとこないし、USBだとたくさんたまって来ると何がなんだかよくわかんなくなっちゃうので、来たデータはまた私個人のクラウドでデータを月別やテーマでカテゴライズして管理してるわけです。

時々、自分が外出していて、パソコンが近くにない場合でも携帯からクラウドを通してデータをダウンロードできるのでとっても便利!

デジタルカメラでもいろんな画像加工ソフトでレトロ風にしたりも出来る世の中なんですが、やっぱりなんかちょっと仕上がりの深みが違うんですよね・・。

食べ物で例えたら、今日作ったカレーか次に日に残ったカレーで作るカレーうどんかくらいの差です(例えになってない)

そして好きなフォルムカメラのフォトグラファーさんを見つけると、もっとこういういう風に撮れるカメラが‘欲しいとかレンズが欲しいとか欲が出て来てしまうんですよ・・ちなみに私が今欲しいのはこのコンタックス用の35ミリレンズです。5万は確実にするな・・ロックダウンで仕事もなくなったから遠い夢となりました 笑。

フィルムカメラを現像に出して待っている間はまるでクリスマスプレゼントを待っている子供のようなワクワクした気持ちになります。

こんなワクワクは本当に何年ぶりだろう・・。今のご時世なんでもかんでも瞬時に物事が片付いてしまって「待つ」というワクワクがなくなって来てしまいました。昔は写真も出来上がりを「待つ」文通でも「待つ」のが当たり前、この待つ時間は無駄な時間では決してなくより人生をより豊かに輝かせてくれる素晴らしいゆとりの時間この時間にどんなものが来るんだろうと想像力を働かせながら自らをを楽しませている事がわかりもうフィルムカメラの趣味がたまらなく愛おしい時間になっております。

またロックダウンが解除されたら一人でカメラの遠足に出たいと思っております。

ロックダウン中の制作作業

3月の中盤よりオーストラリアのビクトリア州がロックダウンいたしまして早1か月以上が過ぎました。

着物業など生活に絶対必要なものでもないしであっという間に仕事もなくなり、ほとんど無職になりました!

食料などの必要なものの買い出しや、エクササイズ目的以外は外出を禁じられ、家族や同居人以外で3人以上で会うことも禁じられ人と会うこともできなくなってしまいました。違反した場合には日本円で10万円くらいの罰金になってしまうのでかなりシビアです。

学校もオンラインでの授業が開始され、子供達とだいたい家で過ごしています。

ずっと家にいてストレスもたまってくる頃・・と言いたいところですが、もう毎日が楽しくて仕方ありません。

だって家で好きなことだけに没頭できるんです。

お金の心配はややありますが、長期の家族旅行に出かけていると思考をチェンジしたら毎日家族でゆっくりコテージにでも滞在している気分で家を楽しむホリデー!と思ってそうなったら旅行中って収入ないのが普通だよね?ホリデーにしか楽しめない事たくさんするぞ!って気分で毎日過ごしております。

イライラ過ごしていたって、楽しく過ごしていたって、どっちにしろ現状出かけられないし、仕事もないんだから楽しく過ごさなきゃ損でしょ?てな感じです(子供達はどう思ってるか知らないけど 笑)

とりあえず今は自分のホームページの内容ををアップグレードするためにレンタルリストの着物のスタイリングを考え直したり、写真を撮り直したりしています。

ロックダウン前に買っておいて正解だったもの、それは3歳サイズのトルソー。

着物を床に置いてスタイリングを考える2Dとトルソーに着させて考える3Dとでは3Dの方が何十倍もイメージが広がる!

そしていつかまた再開できた時の七五三イベントのために被布も3着作りました。仕事の予定もないし、子供の送り迎えの予定もないので1日中制作に没頭できるなんてなかなかそんな機会ないですよ!

まず最初に男児用水玉被布、

モダンな着こなしご希望な方にぴったり。次におよそ100年前の黒留袖をリメイクした作った黒被布

 房はまだ買いに行けないので私のピアスのタッセル乗せてるだけです。なかなか日本であってもここまで素敵な留袖に出会う事もないので超自慢の逸品です。

生地はまだしっかりしてたけど、糸はもう流石に100年も経ってるとぶちぶち切れてて、それを解いて中にびっしり綿貼ってあったからそれも出して、水通ししてアイロンかけて仕立ててでなかなか大変だったわ・・

でもそれだけ頑張った甲斐はあるわ。

そしてユニセックスなベルベットの被布。こちらもアンティークの着物によく似合います。

あー!なんて可愛いんでしょう!(自画自賛)

そうそう、私個人的なご提案なのですが、3歳の時には是非被布をお勧めいたします!

といのは着ている時にお子様が楽なのが帯姿よりも被布姿だからです。3歳と言いますとまだまだ場所見知り、人見知り、いやいや期 などと色々ある時期です。その頃は帯より被布の着替えがパパッと済みますし、お子様の不安も多少軽減されるかと思います。

3歳男児に至っては袴は窮屈で動きにくく、多少着替えに時間がかかるため、普段の生活にない事に対するお子様の不安が多くなる可能性がありまして、お子様がなるべく笑顔でいられるようにと被布姿に限らせていただいております。 

3歳の袴はないんですか?と聞かれることもあるのですが、ごめんなさい、実はそういう理由からなのです。屋外でのロケーション撮影ですとスタジオ撮影と違い、長時間着ていないといけないという要素もありまして、なるべくリラックスできる衣装で多少暴れても大丈夫な被布をお勧めしている次第なのです。でももしご自宅など屋内の撮影でお子様もあまり不安がらない感じでしたら3歳の袴もご相談していただければ用意できますのでその時はご連絡ください!

でも逆に考えれば5歳や7歳のお祝いではもう被布を着ることは出来ません。この幼い時のお祝いの時にだけ見られる可愛い被布姿、是非楽しんでください!

最後に可愛い師匠の被布姿

ものの時代から体験の時代へ

今回の日本行きがキャンセルになり、色々な日本での予定もキャンセルせざるをえない状況になり、3月25日に予定していたRobe Japonicaさんとのトークイベントを予約していただいていた皆様にもご迷惑をかける形となってしまって申し訳ありませんでした。

皆さまにお会いできるのを本当に楽しみにしていただけに悔しさが残りますが、いつかまたリベンジを果たしたいと思います。

個人的に楽しみにしていた日本でやりたかったことも沢山ありました。

1つは喫茶店。昔ながらの喫茶店が大好きで(カフェでないよ喫茶店だよ)ちょっと路地裏に入って外回りのサラリーマンがランチを食べに入ってくるような地元密着型喫茶店でコーヒーを飲みながら日替わりランチを食べてゆっくりとした時の流れを過ごすと「あー日本に帰って来たぁ」という気分になります。

後2つ目は、雑草フェチなので実家の近所の裏山をウロウロ歩いて春に顔を出す雑草の新芽を見ながら歩いてその空気に触れるのも至福の時です。

メルボルンもかなり便利になり、ダイソーもユニクロも無印良品もラーメン屋さんも、日本食材屋も近所のショッピングモールにあります。ネットショッピングで色々買えるしとにかくそれほど「日本に帰ったらこれ欲しい」というものはなくなりました。

しかし喫茶店でコーヒーを飲みながらママとサラリーマンの会話と流れるラジオを聞きながら過ごすゆっくりとした時間や、木漏れ日の中をツクシやフキノトウやどくだみの新芽を見つけながら歩く時間、その「体験」というものはその場所に行かないと得られないもの。

そうこれからの時代 溢れる商品たちにちょっと飽きが来た人々が喜びを感じられるもの、それは「時」と「体験」だと思うんです。

それは着物にも言えると思います。

着物は確かに洋服よりも着る時間がかかります。

準備にも時間がかかります。慣れて来ても着付けは10分から20分くらいかかります。洋服を着る時間と比べたら数倍です。選ぶのにも時間がかかります。でもその時間を「価値のある体験の時間」という視点で見てみたらどうでしょう?1つ1つを重ねる「時間」季節やイベントやこれから会う人などを考えながら選ぶ小物たち。

全ては貴重な体験の時間だとすれば、その時間は急ぐことはない。着慣れないうちは時間がかかって焦ってしまうかもしれませんが、着付けが慣れた頃、その「時間」は大切な「嬉しさを重ねる時間」になります。

それには何回も着て慣れる事です。「着物を着られるようになった」から「着物に着替える普段の時間」になるまで是非皆さん着て着て着まくってください。


Robe Japonica x Sala Okabe トークイベントご予約いっぱいとなりました。

3月25日に開催されるRobe Japonicaのデザイナー、ウエオカ氏と私のトークイベントありがたいことに予約いっぱいになりました。

撮影イベントは小舟さんでやらせていただいておりましたが、いつもは裏方の立場でしたので、日本で皆様の前に出るのはこれが初となるのですが 全く今の自分の日本の立ち位置がわかっていないのと。ほとんど着物好きの方々にリアルに日本でお会いしたことが無いので・・。

どうなるのか全く予測不可能です。

企画した当時は「20人予約入ったらいいねー(目標)」「いや平日だしそんな入らんでしょ」とか話していましたが

なんだか予想外な感じにバタバタと予約が入っていただき、あっという間に20人以上予約をいただき、場所の大きさの関係上こちらでもう予約を打ち切りとさせていただくことになりました。

興味を持ってくださった皆様、ありがとうございます!

予約人数もそうですが、予約してくださったメンツの方がかなりびっくりする内容になっておりまして、

本を出されている方、デザイナーの方、着物ソーシャルネット界では誰でもご存知の方その他諸々みなさんいわゆる「ガチ」な方々でして

ウエオカさんの周りどんだけ濃いの・・(うちの知ってる人たちも濃いけど・・)

ちょっと緊張しております。あれだけの皆さんにお会いできるなら私が何も話さずとももう入場料分の価値はあるのではと思うのは私だけでしょうか?

と言いますのは、企画当初はおしゃれが好きな若い学生さんとかに着物をファッションとしても取り入れてほしいねー!的なノリで始まった企画だったのでここまですごいメンツが揃うことになるとはの予想外のハプニングでありまして

こんなその道のプロの方々に向かって「着物はこんな風におしゃれに楽しむ事もできるんですよ!」なんて言ったところで、道場六三郎にご飯の炊き方をドヤ顔で教えるも同然です。

https://www.amazon.com/鉄人-道場六三郎の家庭料理/dp/4331504700

という事で作戦を完全に練り直さなければいけません・・

まぁ短い日本滞在期間にそれだけの方々に1度にお会いできるのは大変嬉しいんですどね・・

ほんと嬉しい誤算というか・・ある意味怖いというか 笑

皆様、お手柔らかにお願いいたしますとしか言いようがありません。

そして先週末メルボルンシティ内で行われた Japanese night  parade のイベントもうちのスタッフ&うちの旦那が’悪天候の中 私が不在にも関わらず頑張ってくれました!そしてそれを暖かくサポートしてくれた周りのストールの方々や遊びに来てくれた方々本当にありがとう!

今週の日曜日はフェデレーションスクエアでの恒例のJapan Summer Festival  です。 うちの店の名前はVintage Japanese Textiles です。着物も帯も破格で売っております。買っていただいた方にはその場で着付けもいたします。今のことろ天気も良さげですのでぜひ遊びに来てね!

好きの塊の向く方向が自分のイメージになるのだ。

ド派手な着物が入ってまいりました。

なかなか着るのに気合が入りそうなデザインなんですが、なんか着ちゃうと割と地味?(いやそうでもない?)来週にはうちの着物店 Retropolis の方に持っていけると思います。

結構洋服となるとモノトーンのものが多い私ですが着物は黒ベースではありますが派手なものも着るんです。

でも時々言われます「貴方だから着られるのよ!私が着たら変に思われちゃうわよそれ」

そんな事ありませんよ!

・・・って言いたいところですが、実はそうなんです。

和服に限らず洋服だっていきなり超個性的なものを着ろったって割と自分もぎこちないし今までの貴方を知ってる人からも「おー,かなりのイメチェン!」と思われ勇気がいるでしょう。

今まで全身ユニクロでいた人にいきなりベルサーチで全身固めて出かけろと言われても苦痛でしかありません。でもユニクロだった人がベルサーチが好きになり、だんだんと10年かけてそっち側に移行してって最終的に全身ベルサーチになっても多分その10年の後半の2、3年しか知らない人からみたらこの人はベルサーチを着こなす人なんだと疑わないような気がするのです。

というわけで私も何年もかけて紆余曲折しながら「こういう人」という自分のイメージを作ってきましたそして完成はしてないしまだまだではありますが、少しづつカラーは出てきたとは思っています。わざとそうしているわけではありませんがずっと好きなものがあってそっちの方に傾いて行くことは自然な事です。憧れは思いに変わり少しずつ自分の行動に変わります。それは着ているものだけでなくて好きなことしてワクワクしている人に憧れを持つのは素晴らしいと思います。

何もみんなに派手な着物を進めているわけではないですが、
最初は着物がぎこちなく感じるなら浴衣で自分が和服を着ている目を慣らすあたりから始めてみるといいと思いますよ!

浴衣でもいろんな個性があるから「あ、私こんな色が好きだな」って方向にだんだんと傾いていてみるのがオススメです。

という私は、最終的にはド派手な着物を着て街を闊歩する日本のアイリス・アプフェルみたいなおばあちゃんになりたいです。


https://www.harpersbazaar.com/jp/fashion/fashionista/a93960/fir-iris-apfel-interview-180221-lift2/

是非この記事素敵だから読んでみて!

とりあえず100歩の道も1歩から、もし和服に憧れを持っていて始めてみたいと言うかたがいらっしゃったら相談してね。