Dengon Net に毎月掲載の Kimono日和、6月号は大正ロマンスタイルのご紹介でした。

モッタリと肌に落ちる錦紗の感触は一度知ったらやめられない、アンティーク着物の代表的なもの、その中でも今回は素晴らしいカーネーションが描かれた美しい逸品です。
これ系の着物を美しく見せるスタイリングは「もっさり」を意識して。


今はなんでもかんでも着物はスッキリ着こなそうとしてる世の中の流れなような気がしますが、アンティークのタレものは特に「もっさり」です!
有り余るような贅沢な生地を持て余すように重たげなイメージで。
まずは半衿はたっぷり見せましょう!とりあえず着物の衿から襦袢の半衿を5ミリ控える・・事はしなくていい! 出しましょう!襦袢の半衿、飛び出してなんぼです。
おはしょりをスッキリ平行に・・しなくていい!もっさりとゆるいシワができる程度に、できる事ならたっぷり出しましょう。
帯板・・しなくていい! 帯が帯締めで凹んでも気にせず行きましょう。
帯揚げはスッキリ・・しなくていい?あえてぐちゃっとさせましょう・
お太鼓はびしっと四角に・・しなくていい!いびつに丸っぽくちょっと歪んでもいいです。
補正!なし!もう無しですよ!(笑)
なんかスッキリ着てないと不正解みたいな風潮ありますよね?
でも江戸時代や明治大正時代の着こなし見てたらこれ全部今でいう不正解?いやその逆で美しいのなんのって!
このリンクかなりおすすめですので、ここで着物がゆっくりと呼吸をしていた時代の着こなしを是非検索してみてください。
http://oldphoto.lb.nagasaki-u.ac.jp/jp/keyword.html
解説文のところに 着物 女性などと入れるとたくさん出て来ます。
Kimono日和はメルボルンの日本語情報誌Dengon Net さんで掲載させていただいている着物コラムです。
オンラインでも読めますのでぜひ読んでみてね!
http://www.dengonnet.net/paper/2019/6/mobile/index.html#p=23